デザインのヒントの拾い方-アナログ編-

デザインのヒントの拾い方-アナログ編-

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デザインするというと、どんなことを思い浮かべますか?

どこにもない なにかとても素晴らしいヒラメキを持って試行錯誤を繰り返し、描いては消して書いては消して、作っては壊して。。。そんなに大げさじゃなくてもっと気軽にデザインしたり絵を描いたりを楽しみたいと思ったので、デザインや絵を描くときのヒントを書き留めます。

インターネットで検索すればたくさんの素材に遭遇できるけど、目的が決まっていないとどれを選んでいいか迷っていしまい、次から次へと「こんなのどうですか〜」とAIがおすすめしてくるので、いつの間にかまったく関係のないところをウロウロしていたりします。

そこで、インターネット検索は置いといてアナログからスタート

絵本の世界を覗いてみます。絵本は対象年齢の幅も広く、ラフな温かい感じの絵から緻密で込み入った絵もあって、大人が見ても素敵だなと思うものがたくさんあります。
自分で楽しむための創作なら絵本からアイディアをもらって真似して描いてみるのも楽しいです。

そこで大好きなおすすめの絵本作家をひとり紹介します。

エロール・ル・カインという作家の絵本

イメージの魔術師と呼ばれ、人物も背景もとても丁寧で繊細、緻密な作風と物語の描写が魅力です。
絵画のように美しい物語の一瞬一瞬、それを縁取るフレームは植物をモチーフに描き込んだアール・ヌーヴォー調の素敵なデザインです。

もちろん出版物は完成品なので、その中から自分なら真似できる!ここが素敵!と思うところを部分的に真似して描いてみるんです。水彩画でも、アクリルでも、もちろん鉛筆、マーカー、ボールペン、道具は何でもいいので、真似しながら紙に描くことを始めます。

エロール・ル・カインの作品をいくつか紹介します。

おすすめのエロール・ル・カイン(Errol Le Cain)

フレームに描かれた植物のモチーフ、人物のポーズ、衣装の装飾、動物のキャラクターの描き方などみているだけでなく実際に描いてみると、その絵の良さがもっとよくわかります。
そして、たくさん描いていると自然にアレンジしてみたくなったり、しっかり真似しているつもりでも少しのバランスの違いで新しいデザインが生まれたりします。
ひとつのページをじっくり見ているだけでも、作家のアイディアや絵を描く作業の細部まで見えてきます。こうやって、描きたいなと思ったときに真似して描いていると真似はいつか新しいものに生まれ変わります。

ちょっと横道にそれますが、書道の勉強はとことん真似です。教本に載っている先生のお手本をそっくり真似する気持ちで書きます。古典の臨書などは息づかいまで真似する気持ちで書きます。真似て真似て真似ていると自分が出てきます。それが個性のある書作品に繋がります。

絵も、デザインも同じだと思います。

とことん真似することで自分流がちゃんと出てきます。そうすればデザインの展開ができます。

絵本からヒントを得て、最初は真似して描いてみることからはじめて、慣れてきたら真似をアレンジする、そうしているうちに、違うアイディアが思いついたら発想の転換の始まりです。

紙に描く、ペンから伝わる、紙とペン先が摩擦する感覚はとても大切です。指に伝わる摩擦の大きさ、強さ、優しさでどのくらいの力で描いた線か、それをどう表現したいかを感覚的に覚えると力強い線も優しい線も感情を込めて思い通りに掛けるようになります。

ぜひ試して、絵を描くことを楽しんでください。
次回は、アナログから発展してデジタルのデザインのヒントを話します!

今回のお話は

 2021年8月21日のクリスタルイズム コンシェルジュとして音声収録を放送した内容を深堀りしています。毎週金曜日10時からの放送はfacebookのラジオクリスタルからLIVE配信がご覧いただけます。
ラジオクリスタルのHPはこちらです。https://www.81810crystal.com/
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